名言を自分のものにする

広告

 

 >  >  >

 

アナトール・フランス『嘘を少しも含まない歴史書は、すこぶる退屈である。』

アナトール・フランス


フランス詩人 アナトール・フランス画像

 

名言の意味を考えて、偉人の知恵を自分のものにしよう!



 

 

考察


嘘を少しも含まない歴史書が退屈。そういう言葉を考えた時、ふと思い出される一文がある。

 

聖書を徹底的に読む中で、歴史の切迫した事情によって意図的に除外された重要な真実に気づき、宗教学者として、キリスト教が発足する前のイエスの実像に迫る研究を20年近く続けた、レザー・アスランの著書『『イエス・キリストは実在したのか?(Zealot the life and times of jesus of nazareth)』にはこうある。

 

----------▼

 

 

ルカの書いている話の中で正しいのは一つだけだ。

ユダヤが公式にローマの一州になったのは、ヘロデ大王の死後10年目の紀元六年で、この年にシリア州総督キリニウスが、ルカの言う様な『ローマの全領土』ではなく、ユダヤ、サマリア、イドマヤの全住民と土地、奴隷のすべてについて登録を行わせたことである。

 

これには、イエスの家族が死んでいたガリラヤ地方は含まれていない(ルカのもう一つの間違いは、キリニウスの行った住民登録年代である紀元六年を、イエスの誕生年としていることである。多くの学者たちは、イエスの誕生は『マタイによる福音書』に記されている紀元前四年頃としている)。

 

(中略)

 

ルカの描いた幼少期の物語を理解するうえで重要なのは、当時、まだローマの支配下で生きていた彼の物語の読者たちが、ルカのキリニウスの住民登録の説明は事実として正しくないことを知っていたと思われることである。

 

実際の出来事から一世代ちょっとあとにこれを書いているルカ自身が、自分の書いていることは厳密に言うと不正確であることを知っていた。現代の福音書の読者には容易に合点がいかないであろうが、ルカはベツレヘムでのイエスの誕生物語が歴史的事実と解釈されることをまったく意図していなかった。

 

ルカは、現代世界の私達が言う様な『歴史』という概念を持っていなかったのかもしれない。歴史とは、注意深く分析すれば、客観的にも、実証的にも、分析可能な過去の出来事であるという概念は、現代社会の産物である。

 

歴史とは、『事実』を暴露することではなく、『真実』を明らかにすることだと思っていた福音書記者たちにとって、それはまったく異質の概念だったであろう。

 

 

神話と現実を区別していなかった福音書

 

『ルカの福音書』の読者は、古代世界の多くの人がそうであったように、神話と現実を厳密に区別せず、この二つは彼らの宗教的体験の中で緊密に絡み合っていた。

 

つまり、彼らにとっては実際に何が起こったかということよりも、それが何を意味するかということの方に関心があったのである。

 

----------▲

 

非常に興味深い内容だ。

 

 

※この文章は全てオーナー独自の『名言を通した見解』です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

シェア


 

スポンサーリンク

 

関連する黄金律

黄金律

この言葉に関連する『38の黄金律』。この名言と同じ的を射た他の名言があります。

 

 

 

14.『人の評価に依存することの愚かさを知れ。依存しないなら強い。

人間には、理解できる範囲とできない範囲がある。では、その事実を受け、どうするかだ。


>>続きを見る

 

 

関連する記事

黄金律

『多くの80%側にいる人は、20%側に憧れを抱いているくせに、居心地の良さは80%側の人生に置いてしまっている。』

 

黄金律

『二流以下の人間は、自分の知識を自分を守る盾に使おうとするが、一流の人間はその盾で自分よりも真実を守る。』

 

黄金律

『人間の知性の高さと器の大きさは、受け入れなければならない事実に直面した時の、受け入れる時間の長さに反比例する。』

 

黄金律

『ナスカの地上絵が上空からしか認識できないように、上に行かなければ見えない景色がある。そしてその逆も然りだ。』

 

 

 

アナトール・フランス『嘘を少しも含まない歴史書は、すこぶる退屈である。』


スポンサーリンク

 

当サイト最重要記事

黄金律

8,000の名言から浮かび上がった38の黄金律』

 

黄金律

『8,000の名言から浮かび上がった54の言葉』

 

 

偉人の名前や名言を検索

 

おすすめ関連記事

 

 

↑ページの上部へ

 

アナトール・フランス関連の書籍

 

同じ人物の名言


『はたして人は、不徳なくして徳を、憎しみなくして愛を、醜なくして美を考えることができるだろうか?実に悪と悩みのおかげで地球は住むにたえ、人生は生きるに値するのである。』

 

『人生の真実は、美味で、恐ろしく、魅力的で、奇怪、甘くて、苦い。そしてそれがすべてである。』

 

『もし私が神だったら、私は青春を人生の終わりにおいただろう。 』

 

『偉大なことを成し遂げるには、行動するのみならず夢を見なければならない。』

 

『嫉妬は男においては弱さであるが、女にあっては一つの強さである。』

 

『われわれは女性にしゃべらす薬を持っているが、女性を沈黙させる薬は誰も持ってない。』

 

『本は人に貸してはならない。貸せば戻ってこないからだ。私の書斎に残っている本といったら、そうやって人から借りたものばかりだ。』

 

『賢く考えていながら、愚かに行動してしまうのが、人間の性だ。』

 

『悪は必要である。もし悪が存在しなければ、善もまた存在しないことになる。悪こそ善の唯一の存在理由なのである。』

 

『女性の服装に興味を持つのは、中身の女性に興味のない男性だけだ。』

 

『暴力にかかわることにはまったく参加せず、あらゆる迫害に苦しむことを覚悟すれば戦争はなくなるであろう。それが戦争をなくす唯一の方法である。』

 



広告

 

↑ PAGE TOP