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ドストエフスキー『私はなにか善を行おうとする希望を持ち、そこに悦びを感ずることもできる。だが同時に、悪を行いたいとも思い、そこにも悦びを覚えることができる。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

これは自分の脳内の現象の話で、人は、良い事をしても、悪いことをしても、そこにドーパミンという快楽物質が放出される仕組みになっている。これはもう『仕組み』なのだから、善とか悪とか、一度そういう土俵とは別次元で考えたい話だ。

 

 

もちろん、『頭の中で邪な事を考えてしまうだけで、人は罪なのだ』と考えることもできる。しかし、私はクリスチャンの両親を30年見てきて、もちろんそういう態度にある程度の高潔な心構えは見えるが、見ていてやはり、いささか過剰である。

 

ハーバード大学神学大学院およびアイオワ大学創作学科小説部門で博士号を取得したレザー・アスランの著書『イエス・キリストは実在したのか?』にはこうある。

ヨハネがヨルダン川の水で授けた洗礼は、何を意味したのであろうか?『マルコによる福音書』は、ヨハネがヨルダン川で授けたのは、『罪の許しを得させるための悔い改めの洗礼』であったという驚くべき説を唱えている。この明らかにキリスト教的性質を持った言い回しは、その歴史的典拠に重大な疑問を投げかける。

 

それはキリスト教徒が耐え難い罪の意識から解放されたい為に洗礼者に求める行為であって、洗礼者の方から主張する類の言葉ではないように聞こえるからだ。もしそれが事実であるとすると、ヨハネがイエスを知る前から、罪を赦す力を持っていたことになるわけで、初期のキリスト教会はヨハネについておかしな述べ方をしていることになるであろう。セフスは、ヨハネの授ける洗礼は『罪の赦しではなく、肉体の浄化だった』とはっきり言っている。

 

つまり、ここから見えて来る事実とて『過剰』である。更に注目する事実として、日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうある。

一般の動物は、育てやすい季節に出産を行えるように発情期というものが脳の中にプログラミングされているが人間の場合はいつでもセックスが可能だ。これは、脳の中の大脳皮質が深く関係している。生殖に関するメカニズムを担っているのは脳幹にある視床下部であるが、人間の場合は大脳皮質の前頭連合野も性行動に深く関係している。もし、視床下部だけに性行動が支配されているとしたら、人はひたすら欲望の赴くままにセックスを求めて、社会的な秩序はあっという間に崩壊してしまう。

 

つまり、『悪』とか『罪の赦し』とかそういうことではなく、最初から脳がそういう『仕組み』になっているのだ。だから、別にドストエフスキーの言う言葉は、当たり前の言葉として受け止めるものなのである。

 

(そりゃあそうだろう。ドーパミンは出るんだから。)

 

ということで終わりなのだ。何も、妙にそこにミステリー染みた雰囲気を漂わせる必要などない。むしろ必要なのは『正確な理解』であり、それから生まれるそれに対する『解決策』である。

 

例えば、この性的な欲求についての現象で言うのなら、

 

心で確かに、あの人を想って性的欲求を覚えてしまった。これそのものを、浮気だという人もいる。自分もそう思う。罪悪感がある。だけど、頭の中で冷静に考え直した。本当に好きな人は誰なのか、と。そしたら、妻(夫)だった。

 

これでいいのだ。これ以外は偽善である。人間を、何か他の動物よりも優れている高潔な存在だと自負する、傲慢であり、人間本位な盲目である。『傲慢』とは、キリスト教の7つの大罪の一つだ。だとしたら、自分が高潔な存在であると思い込もうとする、欲求から逃げようとする傲慢不遜のその発想は、『罪』である。しかしそれでも、『善』を意識、そう在ろうとする人間の心は、とても高潔であることは間違いないと私が断言する。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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