奇跡の経営
■著者:リカルド・セムラー
私にこの本を紹介してくれたブログ読者に、(よく俺がこういう内容が好きだとわかったな)と思いを馳せたものだ。
ソクラテスの、
の記事を読んで、私がこのような思想を持っていることがわかったのか、と考えたものである。どちらにせよこの本の内容は好きだ。有難く読ませて頂いた。
例えば、『年老いて、体力が最も低下してしまったときに、自由になる時間とお金をやっと手にすることが出来る』という事実から生まれる対策の発想は、私が好きな発想だ。私が世界遺産の取材を20代で始めたのも同じような発想がある。世界遺産に行くとわかるが、往々にしてそこにいる人々の年齢層は高い。皆、『やることがなくなって』、あるいは『時間やお金に余裕が出来て』、そこへ行く発想に辿り着いている可能性が高く、私はその逆を行きたかった。皆が60代で行くなら、私は20代で行きたかった。この様な発想の転換が、『誰もが出来ることではない』という自覚を与え、その自覚が競争優位性の高い価値のある人間の構築に大きく役立っていく。
ルソーは言った。
『慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。』