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ソクラテス『疑義は哲学者の感知であり、哲学は疑義に始まる。』

古代ギリシャ哲学者 ソクラテス画像

内省

『疑義』とは、内容がはっきりしないこと。疑問に思われる点の意味である。簡単な例でいえば、ニュートンが発見した、『万有引力』。ニュートンが、ふとリンゴが落ちるのを見たとき、

 

(…今、リンゴはなぜ落ちたんだ?)

 

という疑問から、『万有引力』の発見に至った。(実際には更に詳細があるがわかりやすく。)

 

万有引力とは、すべての物体間に普遍的に作用する引力。リンゴだろうが、車だろうが、どんな物でも地上に吸い付く力を抑えられない。つまり、正確には『落ちた』のではない。『引き寄せられた』のだ。こうして最初の『疑義』によって、『哲学(世界・人生などの根本原理を追求する学問)』が始まり、それを追求し、事実の発見に至るというわけだ。

 

私もエセ哲学者だが、根本、究極、原則、真理、真実、といった部分に強い興味を持ち、いつも焦点をそこに合わせている。当社の社員には、その真逆の性格の人間がいるが、彼はそもそも、10代の頃の私と同じで、『考えることを放棄』しているため、『台本思考(マニュアル通りにしか動けない)』人間に成り下がっている。

 

それには、もちろん過去の心的外傷(トラウマ)が関係していて、これを克服するのはもう5年以上も指導をし続けても、未だに改善されない点を見ていれば、容易ではないことはよくわかる。だが、例えばそのままでは”いい仕事”ができない。当社には『台本思考』の人間はいらない。十人十色のお客さんに合わせ、環境に柔軟に対応する、『カスタマイズ思考』でなければならないのだ。

 

ものを考えて自分で疑義をクリアしていく様は、まるで『迷路』に似ている。『台本思考』の社員であれば、壁にぶつかったらすぐに引き返して、迷路を諦める選択肢を簡単に取ってしまう。

 

だが、『カスタマイズ思考』を心掛けている私は、壁にぶつかったら、当然引き返すが、違う道を探す。『迷路』をやっているのだ。当たり前だろう。たとえ『壁』があっても、(ここは壁だったか)と言って、『マップ達成率』を引き上げられることを喜ぶ。そして、最終的に、迷路をクリアする。これこそが、『いい仕事』に繋がる思考回路なのである。思慮がもたらす恩恵は、大きいのだ。

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

関連する『黄金律

『自分の心と向き合った人間だけがたどり着ける境地がある。』

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